研究開発項⽬2「社会における喜びと志の発⾒システムの開発と更新」
研究開発課題2-1
「福祉と主体性の仮想体験による喜びと志の発⾒⽀援」

研究課題推進者(PI)
稲⾢ 哲也
玉川大学 脳科学研究所
教授
⼈は⾃らの意志で主体的に⾏動を決定し、社会活動を⾏う中で喜びを感じる。主体性、⾃らの志、意志決定、喜びの間に存在する強い相互関係がポジティブなループとなることが、より良い社会活動を⽣み出す源泉となる⼀⽅で、⼀つの要素が⽋けることで全体が崩れて⾏くことも容易に起こりえる。本研究項⽬では、福祉と主体性の観点から個⼈の主観的な喜びや志を最⼤化するための⽅策として、バーチャルリアリティ(VR)技術を活⽤した仮想体験の創出システムの実現を⽬指す。モビリティ体験における志と喜びの相互関係のモデリング、個⼈の福祉・主体性に結びつくような喜び・志を発⾒するための数理的⽅法論の確⽴、個⼈の体験の最適化からグループ全体の体験の最適化を議論する枠組みの構築などの研究課題を通じて、AIシステムによるサービスに依存するのではなく、⾃らの意志で主体的に社会活動を営む喜びの⽀援システムを実現する。
また、スマートシティーを社会実装する際のウェルビーイング向上⽅策をシステム⼯学的に議論する⼟壌の形成や、脳科学の知⾒との融合による⼈の主観の推定技術の確⽴などの応⽤を⽬指す。
